「女性現場監督サポートプログラム」を導入、
働きやすい現場づくりを推進
女性目線で現場を改善、顧客満足度向上も

社会が急速に変化し住まいづくりにも多様な感性が求められるなか、積水ハウスでは阿部社長をはじめ経営トップが〝女性視点〟の必要性を説き、女性活躍を積極的に推進している。施工現場で現場監督として活躍する女性も増えており、女性目線の対応で顧客から好評を得ている。

男性が大半を占める職域でも積極的に女性を登用
積水ハウスでは2006年に従業員と企業がサステナブルな成長を図れるよう「人材サステナビリティ」を人事基本方針として打ち出した。「女性活躍推進グループ」も設置。阿部社長をはじめ経営トップが旗振り役となり、多様な感性が求められる住まいづくりにおいて女性活躍を強力に推し進めている。

2005年から技術職で30%、営業職で20%を目標に女性の採用を進めており、女性社員の比率は2006年度の14.09%から2016年度には26.20%へ高まっている。女性管理職も2006年度の15人から2016年度には135人と全体の2.68%を占めるまで増えている。グループ全体で、女性管理職を2020年度までに200人(5%)登用するのが目標だ。

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女性社員の職域拡大を推進
営業職の女性比率が8.1%に
建築事業部門で女性営業所長も誕生

大和ハウス工業は、女性の活躍に積極的に取り組んでおり、男性中心だった管理職や営業、技術部門で活躍する女性も増えている。今年4月には同社の起源とも言える建築事業部門において初の女性営業所長が誕生した。上司などのサポートを得て、女性ならではの視点も活かし法人営業で実績をあげてきた。

男性中心の営業職に女性を積極登用
大和ハウス工業では人財の多様性(ダイバーシティ)を推進。人事部内に専任の組織を設け、女性活躍推進に積極的に取り組んでいる。女性管理職は2006年3月末の8人から2016年4月には86人と、管理職全体の2.5%を占めるまで増えている。2020年にはグループ全体で女性管理職500人(そのうち大和ハウス工業単体で200人)の目標を掲げている。

男性の多かった営業職でも2006年3月末の1.2%から2016年4月には8.1%に、技術職でも同5.5%から同11.4%と女性の割合が高まっている。

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水廻り設備は清掃性が重点提案
給湯暖房機、PVはZEH化へ対応

住宅水廻り設備機器について、アンケートの結果を見ていくと、キッチン・バス・洗面といった水廻り設備に関しては、特に清掃性に配慮した商品をイチオシとして提案するメーカーが多く見られた。共働き世帯の増加により水廻りの清掃時間を短縮したいといった声が増えてきた。また、リフォーム需要の中心となる中高年層からも、水廻り設備の清掃性に対するニーズが高まってきており、メーカー各社はこれまでより一層、清掃性の高い商品の提案に力を入れている。

cleanup05.jpgキッチンメーカーのなかでも特に清掃性にこだわりを持っているのがクリナップ。清掃に配慮した独自の「流レールシンク」を搭載したキッチンをイチオシ商品に挙げている。「水を使うたびにゴミや汚れが広がる」「シンクの隅にゴミが残る」といった従来のシンクの課題の解決に向けて開発したのが「流レールシンク」。シンクの底面の形状を手前に傾けることで、ゴミくずが手前からシンクの壁伝いに排水溝へスムーズに流れる。シンクで水を流すと自然とゴミが排水溝に流れていくため、「後片付け時だけでなく〝調理中から〟シンクをきれいに保つ、主婦思いの画期的なシンク」(クリナップ)。

クリナップでは2015年にシステムキッチン「クリンレディ」に初搭載後、2016年には最高級モデルの「S・S」にも「流レールシンク」を搭載しており、高い付加価値を持つ機能として高級商品の需要開拓の武器としている。

トクラスもキッチンの清掃性に重きを置いたキッチン「ベリー」をイチオシ商品に挙げている。「ベリー」には清掃性や清潔感を向上させる工夫として「ハイバックカウンター」を搭載している。これは、カウンタートップの奥から壁に沿って立ち上がるバックカウンターを通常よりも大きく立ち上げたもの。上部にレールを這わせ、専用の調味置きラックや水切りラックをぶら下げて利用できる。作業スペースに余計なものを置かないので、作業しやすくなるとともに、小物をカウンターに直置きしないので汚れがたまらず清掃効率が高まる。「ベリー」には、昨年10月から通常よりも奥行きを約10センチ㍍伸ばした「奥までシンク」も導入している。従来はシンクの中に据え付けられていた洗剤やスポンジを入れるためのカゴを、ハイバックカウンターのレールにぶら下げるようにしたことで、シンクの奥行きを伸ばすことに成功した。「〝シンク内の洗剤カゴに水垢が溜まる〟〝スポンジや洗剤に汚れた水がかかる〟といった潜在的な不満を解消しており、発売から半年ですが、多くのお客様よりご支持いただいています」(トクラス)。

住宅設備の素材という観点から高い清掃性を提案するのは、タカラスタンダードだ。高品位ホーローという独自の素材を採用し今年2月に発売した「ホーロークリーンレンジフードVRAタイプ」をイチオシ商品としている。キッチンのなかでも特に汚れが付きやすく掃除の手間がかかるのがレンジフードだが、「ホーロークリーンレンジフードVRAタイプ」では、整流板、グリスフィルター、シャットアウトパネルに汚れに強いホーローを使うことで、ひと拭きで簡単にきれいにできる。他社の製品では、グリスフィルターについては、汚れを防ぐためにフッ素加工しているものもあるが、食洗機やたわしなどを使うと加工が剥げてしまう場合がある。だが、ホーローならば、そういった心配もなく安心してゴシゴシ洗える。


システムバス、洗面化粧台でも独自開発素材、銀イオンなどで高い清掃性

tyouhu2.jpgシステムバスも清掃性の高い商品をイチオシに挙げるメーカーが多かった。例えば、パナソニック エコソリューションズ社はタカラスタンダードと同じように素材という観点から清掃性を訴求する戸建住宅用システムバスルーム「オフローラ」をイチオシとしている。リニューアルを行い今年6月から販売を開始する。浴槽には、表面が硬くなめらかで汚れがつきにくい、最高級クラスの有機ガラス系人造大理石を採用。また、カウンター、水栓にも同社の全自動おそうじトイレ「アラウーノ」にも使われている有機ガラス系素材を新たに採用し、水アカがつきにくく汚れがたまりにくい高い清掃性を実現している。

長府製作所は今年4月に発売したシステムバスの専用オプション「シャワ暖プラスAgミスト」でAg(銀イオン)による高い清掃性を提案する。毎日入浴後に床や排水口に除菌効果がある「銀イオン水」を30秒間散水することで、ヌメリの発生を軽減できる。

woodone 0517.jpgLIXILは今年3月に刷新した戸建住宅用システムバスルーム「Areise(アライズ)」をイチオシ商品に挙げているが、イチオシとしている理由のひとつが「まる洗いカウンター」を採用していること。洗面用具を置ける大型カウンターを簡単に取り外して丸洗いでき、浴室の清掃性の向上を図る。

TOTOも今年6月に新たに発売するイチオシの最高級クラス洗面化粧台「ESCUA(エスクア)」で清掃性を大きな訴求ポイントとしている。抗菌・防カビ効果のある樹脂を採用した「お掃除ラクラク排水口」を洗面台に初搭載。黒ずみ、ヌメリを抑えて清掃性を向上させる。また、オプションで除菌効果のある独自の「きれい除菌水」を搭載できるようにしている。きれい除菌水は除菌効果のある次亜塩素酸を含む水で薬品を使わず水から生成でき安全。排水口に散布することで雑菌の繁殖を抑えられる。


リビング・ダイニングと調和するシンプルなデザインがトレンド

このほか、水廻り設備については、凹凸感のないシンプルなデザインのイチオシ商品を挙げる傾向も見られた。近年、LDK一体の間取りが増えているため、リビング・ダイニングと調和しやすいように、シンプルな家具のようなデザインの商品が求められているためだ。

例えば、永大産業がイチオシとするシステムキッチン「ピアサス S-1ユーロモード」は欧州家具のようなシンプルモダンで洗練されたデザインを訴求。高いステンレス加工技術で実現している。また、ウッドワンがイチオシに挙げる「フレームキッチン」は無垢材を使用した棚板と黒の鉄フレームを組み合わせたデザインを採用。個性を放ちながらシンプルであるため、スタイリッシュなリビング・ダイニングに馴染む。

また、先述のTOTOの洗面化粧台「エスクア」もシンプルなデザインを採用。カウンターには従来のようにバックガードや水返しを設けず、できる限り凹凸のないデザインを採用している。


給湯・暖房設備は省エネ性能の追求、高機能化も

給湯・暖房設備については、高い省エネ性能を訴求ポイントにイチオシ商品を挙げるメーカーが多かった。住宅業界を挙げてZEHの普及推進に取り組むなか、住宅のエネルギー消費量の約半分を占める給湯・暖房設備のエネルギー消費量を減らすことで、ZEH化に貢献することをアピールするという狙いだ。例えば、リンナイは「ハイブリッド給湯・暖房システムECOONE(エコワン)」をイチオシ商品に挙げる。エコワンはリンナイが兼ねてから提案に力を入れている商品だ。エコワンは空気熱を活用して電気を作る「ヒートポンプ」と、ガス給湯器「エコジョーズ」を組み合わせた家庭用ハイブリッド給湯・暖房システム。ヒートポンプの性能向上やハイブリッドシステムの効率の向上を行いながら、省エネ設備の評価基準となる給湯一次エネルギー消費量において常に高い省エネ性能を実現してきた。一般的な製品と比べて、給湯は42%、暖房は23%の省エネ効果を発揮する。

パーパスも家庭内の省エネに貢献する給湯暖房機器をイチオシ商品に挙げる。具体的には、ガス給湯暖房用熱源機「新・高温水分配方式給湯暖房用熱源機 GH-H240シリーズ」を提案する。従来、暖房用と給湯用でそれぞれに熱交換器が必要だったが、「GH-H240シリーズ」では、ひとつの熱交換器で給湯・暖房・追いだきが可能な仕組みを導入している。さらに昨年春には性能を向上させた新バーナー・新型熱交換器を搭載してリニューアル。

「低湯温・少量出湯が可能になったことで、消費者のあいだで手軽に省エネに貢献できるツールとして利用されている節水シャワーや節湯カランを利用する際にも安定してお湯を供給できます」(パーパス)としている。

このほか、給湯・暖房設備については、遠隔制御などのこれまでにない新たな機能を搭載していることもイチオシポイントに挙げられている。例えば、パーパスの、「GH-H240 シリーズ」は昨年、NTT西日本の提供するHEMS「光BOX+」(EMS版)を通じて、スマートフォンなどからお風呂のお湯はりや床暖房のオン・オフを行えるようになった。

リンナイがイチオシとしている「エコワン」についても、昨年にHEMSと連携し、同様の機能を提供できる機能を搭載したモデルを発売している。
また、ノーリツがイチオシするガス給湯器「高効率ガスふろ給湯器 GT-C62シリーズ」では、高齢者などの入浴事故を防止する機能を搭載。急激な血圧変動を防ぐため、設定温度からマイナス2度でお湯はりし、水位センサーが入浴を検知すると設定温度までゆるやかに追いだきする「ゆるやか浴機能」を備えている。


LEDの標準化に向け従来の弱点である「配光」に配慮

照明については、「配光」に配慮した商品をイチオシとするトレンドが見られる。配光とは、光がどの方向にどれだけ出ているかという光の広がり方のことを言う。白熱電球の光が四方八方にまんべんなく広がるのに対して、LED電球は直下方向を中心に照射する特性があり、用途によっては部屋を十分に照らせないといった問題がある。だが、LED電球が標準的となってきているなかで、こうした従来のLED電球のデメリットを克服した商品が出てきており、アンケートでも商品の提案が目立った。

例えば、ウシオライティングがイチオシ商品に挙げた小形電球代替LED電球「Kirabi(煌火/きらび)」では、LED電球でありながら、水平が360度、垂直が270度という全方位に近い均等でムラの少ない配光を実現しており、アピールポイントとしている。

また、コイズミ照明はLEDダウンライト「twin配光シリーズ」で配光に配慮した機能をイチオシの理由としている。同シリーズでは、別売りの調光器を利用することで、家族のだんらん時などに最適な広角の配光と、食卓などの明かりや壁面を照らすウォールウォッシャー照明に最適な中角の配光を実現。LED電球が苦手とされてきた広角のベース照明としての明かりに加えて、生活シーンに合わせて配光を変えられるようにしている。


PVは発電効率と出力競争
長期安定稼働のニーズに保証もアピール

太陽光発電については、従来より一層、発電効率と出力を向上させたモジュールをイチオシ商品として提案するメーカーが多い。現在、ハウスメーカーや工務店はZEHの提案を活発化させているが、ZEHを実現するために太陽光発電は欠かせない。このため、太陽光発電メーカーはZEH化に貢献するために、これまでよりも発電効率を向上させた太陽光発電モジュールの提案を活発化させているのだ。

例えば、カナディアン・ソーラー・ジャパンは、新技術を採用することで高い変換効率と出力を実現した太陽光発電モジュール「CS6K-295MS」をイチオシ商品に挙げている。

太陽光発電モジュールには、太陽電池パネルで発電した電気を集めて流す「バスパー」という部材があるが、このバスパーの数が多いほど、発電した電気のロスを防げる。「CS6K-295MS」ではバスパーの数を通常より多い5本としているため、18.02%という高い発電効率を実現、出力についても295Wと高出力を達成している。また、従来よりも光を取り込みやすい「PERC」という技術も発電効率と出力の向上に貢献している。

また、サンテックパワージャパンは、イチオシ商品として、今年2月に新発売した屋根置き型 太陽光発電システム「サンクリスタル」を挙げているが、モジュールについては変換効率を従来の17.5%から17.8%に向上。出力についても285Wから290Wに向上させている。18枚のモジュールを搭載した場合、新製品は旧製品に比べて年間で約100kWh(灯油18リットル缶分) 発電量が多く見込める。

サンテックパワージャパンは手厚い保証もイチオシのポイントとしてアピールしている。「拡大するZEH市場において、長期信頼性が太陽光発電に求められる一番の要素と捉えている」(サンテックパワージャパン)。このため、同社は昨年10月にシステム全体として、製品瑕疵保証を10年から業界最高水準の15年に延長したが、サンクリスタルでも15年の保証を行う。また、モジュールについても、業界最高水準の25年保証を実施。

省エネ性能、耐久性など、高付加価値建材が続々
より「安心・安全」「快適」な住まいづくりを支援

住宅性能のさらなる省エネ化が求められる中で、多くの建材メーカーが、住宅の高性能化に寄与する断熱材や窓サッシなどを2017年春のイチオシ商品としてあげた。カネカケンテックのイチオシ商品は、押出法ポリスチレンフォーム断熱材「カネライトフォームFX」。その理由を「ZEHなどに取り組む、住宅事業者の高性能住宅づくりのニーズに合致するため」としている。「伝導」「輻射」「対流」という熱伝導の3要素を抑制することが断熱性能に関わると言われているが、同製品では、「輻射」と「対流」を従来品よりも抑制することで、0.022W/(m・K)という最高レベルの熱伝導率を達成している。

旭ファイバーグラスは、高性能グラスウール断熱材「アクリアαシリーズ」をイチオシする。世界初の約3ミクロンの超細繊維を製造することに成功。「標準的な柱の厚みで、熱抵抗値3.3㎡・K/Wを達成した。これにより平成28年度省エネ基準の寒冷地の壁に要求される断熱性能をクリアできる」(同社)。ホルムアルデヒドを一切含まないノンホルタイプのグラスウール断熱材としても定評がある。

パラマウント硝子工業は2016年4月からノンホルムアルデヒド化を実現した高性能グラスウール断熱材「ハウスロンZERO」を発売。一層の安全性の向上を図った上で、ZEHなどにも対応できる高い断熱性能も付与し、熱伝導率0.038W/m・Kという優れた断熱性能を発揮する。また、室内側の防湿フィルムを断熱材と一体化し30mm以上の留め付け耳幅を確保することで施工性の向上も図った。「人や地球にやさしく、施工性も良いハウスロンZEROが高断熱・高気密住宅のスタンダードとなってほしい」(同社)。


住宅で最も熱の流出入が大きい窓の高断熱化も重要に

窓は、住宅の中で最も熱の流出入が大きい箇所であり、住宅の断熱性能の向上を図るには、窓の断熱性能の向上を図ることがひときわ重要になる。
 こうした中でエクセルシャノンは、樹脂サッシ「シャノンウインドTypeEB/EC(防火)」をイチオシ商品としてアピールしている。「とくに首都圏では、防耐火規制を受け、防火認定を取得した窓サッシが求められる。その点、高断熱窓サッシで防火認定を取得している同製品は優位性がある。」(同社)。

ykk kenzai.jpgYKK APは、2017年4月から発売した新・アルミ樹脂複合窓、「エピソードNEO」をイチオシ商品にあげた。樹脂窓の普及拡大を業界に先駆けて進めてきた同社は、樹脂窓の販売強化とともに窓サッシ業界全体のレベルの底上げにも取り組んでいる。その戦略商品として開発したのがアルミ窓並の価格帯を実現したエピソードNEOだ。「建材流通店や工務店などからのノックダウン品への要望に対応し組み立てやすさや施工性にも配慮した。2020年までに高性能窓の構成比率80%(アルミ樹脂複合窓40%、樹脂窓40 %)を目指す」(同社)としている。


外付けブラインドなどでより快適な生活を提案

住宅の快適性能の向上を図る相手ムとして外付けブラインドなどを推すメーカーも多かった。採光・採風をコントロールできるほか、断熱性能や、遮音性能、防犯性能などの向上にも寄与する。オスモ&エーデルは、ドイツ製の外付けブラインド「ヴァレーマ」をイチオシ商品にあげた。「冬の寒い時期には、太陽の光を取り入れ、室内を暖かく保ち、暑い夏には、日射を遮蔽し、冷暖房負荷を抑える。室内に取り込む太陽の光を自在にコントロールできるのが外付けブラインドの魅力」(同社)だという。

ニチベイでは、「これから陽射しが強くなる季節におすすめ」として外付けロールスクリーン「ソヨカ」をイチオシ商品にあげた。「室内で日射を遮蔽するよりも、外部で遮蔽する方がより高い省エネ効果が期待できる」(同社)としている。


換気部材などで住宅の長寿命化を推進

本格的なストック時代へと向かうなかで「よりよい住宅をつくって長く大切に使い続ける」という価値が一般化しつつある。住宅の長期使用という観点から換気通気部材などをイチオシ商品として推すメーカーも多かった。

ハウゼコは、4種類の換気部材をセットで提案する「ハウゼコセット」の販売を強化している。「都市部などで敷地上の制約から軒ゼロ住宅が増えているが、屋根、壁の取り合い部分に余裕がなく換気・通気経路を確保しにくい。そこで、軒ゼロ住宅に最適な部材を集めハウゼコセットとして販売している。防水試験、通気量試験、現場検証などを実施し、十分な換気・通気性能を担保した」(同社)。

日本住環境のイチオシ商品はバルコニー笠木下の換気・通気部材「笠木天端スペーサー」だ。独自の通気構造を採用することで、優れた防水性能と通気性能を持たせた。手摺壁の上部にも通気経路を確保することで腰壁の両側に設けた通気層に溜まる湿気を集め、排出する機能を持たせた。「バルコニー周辺は、荷揚げ場所や踏み台になるので養生材が必要だが、笠木天端スペーサーには十分な強度性能も付与した。養生材の役割も果たし、現場での施工手間を省略できる」(同社)。


内装、外装を問わず高意匠提案も活発化

意匠性に優れた内装フロア、内装材、外装材などをイチオシするメーカーも目立った。朝日ウッドテックのイチオシ商品は、2017年1月から発売を開始した高機能複合フロア「LiveNaturalプレミアム」だ。「住まいの高性能化が進む一方で、住まいを構成する建材は、自然素材のものが少なくなり、人工的なものが増える傾向がある。だからこそ日々、肌に触れ、目にする床材には本物の木のぬくもりが欲しいというニーズが高まっている。こうした消費者のニーズに応え、ライブナチュラルプレミアムを製品化した」(同社)。新たに発売した「RUSTIC(ラスティック)」では、節や白太などの天然木が持つ個性をそのまま活かした意匠となっている。

永大産業は、高い意匠性を付与した複合フローリング「銘樹 irodori」をイチオシする。「銘木を用いてこれまでにない斬新な意匠を実現した製品。より個性的な住空間を演出できる」(同社)としている。

大建工業では、シートフロア「トリニティ」をイチオシ商品にあげた。「フロアの四周木口面まで特殊シートで巻き込むことで無垢のような仕上がりを実現した。優れた耐久性を発揮し、初期の美観を長期にわたり維持する。発売開始以来、高い評価をいただいている」(同社)。

ここにきて、とくに内装壁材の分野では、既存の壁紙に加えて新しい素材のものが登場してきている。内装壁材市場の50%以上のシェアを持つサンゲツでは、黒板の機能を壁紙にもたせた「Black boad(黒板クロス)」をイチオシ商品にあげた。「描くものによって印象が変わり、使う人の感性にあった空間を演出できる。コーディネートの幅を広げるアイテムとしてアピールしていきたい」考えだ。

四国化成工業がイチオシする内装仕上げ材「磨き壁ルミデコール」も、ユニークな壁材として注目を集めそうだ。「コテで自然素材の塗り壁材を塗り付けた後に電動工具で磨いて仕上げることで、熟練の技工を必要とせず、短い工期で塗り壁材の最高級仕上げの一つと言われている『磨き壁』を簡単につくれるようにした」(同社)。

AGC旭硝子のイチオシ商品は、住宅用内装ガラス「ラコベル プリュム」だ。ガラスと樹脂を全面貼合することで、ガラスの厚みを薄くしつつ、優れた強度性能を確保し、施工性の向上も図った。全16色の豊富なカラーも用意した。「生活空間をより豊かに、より自分らしく演出できる」(同社)としている。

外壁材や屋根材の分野では、優れた意匠とともに、耐久性の向上を図った商品が相次いで発売されている。
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ニチハは、2016年1月から販売を開始した窯業系サイディング「Fu‐ge(フュージェ)」をイチオシ商品とした。フュージェは独自に開発した「ドライジョイント工法」により、サイディングの四辺に継ぎ目のないすっきりとした外観を実現した外装材。「超高耐候塗料の採用により約30年のロングメンテナンス化を実現している」(同社)。

旭トステム外装は窯業系サイディング「ガーディナルsmart」シリーズをイチオシ商品にあげた。ガーディナルsmartでは、独自工法によりシーリング材を不要にし、継ぎ目の目立ちにくい美しい外観を実現。「すっきりとした仕上がり感と、安心の塗膜15年保証付きで、外壁材を長く綺麗に保てる」(同社)。


リフォームでは施工性を売りに

施工性に優れたリフォーム商品をアピールすることで、リフォーム市場の深耕を図ろうとする動きも目立った。

LIXILは、新カバー工法を採用した窓リフォーム商品「リフレム リプラス」を2017年3月に発売した。新構造のリフォーム専用枠を活用することで最短60分で施工可能。すっきりとした意匠性も実現した。この商品を起爆剤として「新たな窓リフォームの需要創造と住宅ストックの省エネ化を推進していきたい」考えだ。

三協立山 三協アルミ社は、ノバリス リフォーム玄関ドア「NOVARIS(ノバリス) リフォーム玄関ドア」をイチオシ商品とした。7年ぶりにリニューアルしたもので、現場施工の手間を軽減する工夫を満載し1日で簡単に取替えられるようにした。「トレンドに合わせたデザイン・カラーも多数ラインナップしている」(同社)。

2017年春も建材メーカー各社は、省エネ性能、耐久性、意匠性などを高めた付加価値建材の拡充を進めている。より「安心・安全」「快適」な住まいづくりを支援していきたい考えだ。

高性能建材を使った断熱改修に積極的な事業者を支援

経済産業省が「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」で新たに「断熱リノベ事業者」の登録制度を導入した。2017年度は「集合住宅」の断熱改修を行う事業者に絞って公募。

100戸以上の集合住宅の断熱改修で補助金を申請する際、登録事業者が設計または工事を行うことを要件とした。将来は「戸建住宅」にも対象を拡大したい考えだ。

* * *

経済産業省は2017年度の「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」で新たに「断熱リノベ事業者」の登録制度を導入した。

この事業は既存住宅の省エネリフォームにおいて、高性能建材を用いた断熱改修を支援するもの。補助対象製品(ガラス、窓、断熱材)を用い、既存住宅の断熱改修を行う際、材料費や工事費の一部を補助する。

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